はじめに
一級建築施工管理技士は、建設現場における施工管理の最高峰ともいえる国家資格です。
工程・品質・安全・原価管理など、現場全体を統括する立場として、高い専門知識と実務能力が求められます。
その一方で、「現場が忙しくて勉強時間が取れない」「何から手を付ければいいのかわからない」と悩む受験者が非常に多い資格でもあります。
特に施工管理技士は、日中は現場、夜は書類作成という生活になりやすく、まとまった勉強時間の確保が難しいのが現実です。
だからこそ重要なのが、闇雲に勉強するのではなく、要所を押さえた効率的な学習です。
出題傾向を理解し、頻出分野に集中して対策することで、限られた時間でも合格は十分に狙えます。
本記事では、一級建築施工管理技士試験の特徴を踏まえたうえで、一次・二次それぞれの具体的な勉強方法を詳しく解説していきます。
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一級建築施工管理技士の合格率・合格ライン
一級建築施工管理技士試験の合格率を見ると、「難関資格」というイメージを持たれがちですが、数字だけを見ると決して不可能な資格ではありません。
一次試験の合格率は例年40%前後、二次試験は30%前後で推移しています。
また、合格ラインは一次試験・二次試験ともにおおむね6割前後が目安とされています。
この数字からわかるのは、満点を狙う試験ではないということです。
出題される内容すべてを完璧に理解する必要はなく、頻出分野を確実に得点できれば合格ラインに到達できます。
つまり、正しい勉強法で学習時間さえ確保できれば、社会人でも十分に合格を目指せる資格です。
逆に言えば、出題傾向を無視した勉強や、非効率な暗記に時間を使ってしまうと、忙しい社会人にとっては厳しい結果になりやすいとも言えます。
出題範囲
一級建築施工管理技士の試験では、施工管理に関する幅広い分野から出題されます。
一次試験では、
・建築学
・施工管理法
・法規
・躯体・仕上げ工事
・安全管理、品質管理
といった分野が中心となります。
二次試験では、一次試験の知識を前提としつつ、
施工管理の実務能力が問われます。
特に工程管理・品質管理・安全管理といった分野は頻出で、記述式問題として深く理解しているかどうかが評価されます。
出題範囲は広いですが、毎年の傾向を見るとよく出るテーマはある程度固定化されています。
そのため、すべてを均等に学習するのではなく、過去問を通じて「出やすい分野」を見極めることが重要です。
一次試験の勉強法
出題形式
一次試験の出題形式は、
・4肢択一
・5肢択一
のマークシート方式です。
知識を正確に覚えているかどうかが、そのまま得点に直結する試験形式となっています。
勉強の基本
4肢択一形式は、多くの国家資格で採用されている一般的な出題形式です。
そして、この形式の試験対策で最も重要なのが過去問中心の学習です。
その理由は非常にシンプルです。
毎年試験を実施している以上、4つ(または5つ)の選択肢すべてを毎回完全に新しい内容にすることは不可能だからです。
実際、過去問を解いていくと、
・表現を少し変えただけの問題
・選択肢の一部が過去問と同じ問題
・数字や条件だけ変えた問題
が数多く出題されていることに気づきます。
つまり、過去問をしっかり理解していれば、試験本番で「見たことのある問題」に多く出会えるのです。
一次試験の勉強は、テキストを読むよりも過去問を軸に理解を深めることが最短ルートになります。
勉強法
一次試験対策の基本は、次の流れです。
まずは、テキストを見ながら過去問を解くことから始めます。
いきなり問題だけを解くのではなく、「なぜこの選択肢が正解なのか」「なぜ他が間違いなのか」をテキストで確認しながら進めましょう。
1周目は、正解・不正解にこだわる必要はありません。
理解することを最優先にしてください。
2周目以降は、テキストを見ずに解いてみて、
間違えた問題・あやふやな問題だけを重点的に復習します。
この作業を何周も繰り返すことで、知識が定着し、選択肢を見ただけで正誤判断ができるようになります。
一次試験は、「どれだけ多くの過去問に触れたか」が合否を分ける試験です。
二次試験
出題形式
二次試験の出題形式は、
・5肢択一
・記述式
となっています。
特に記述式は、多くの受験者が苦戦するポイントです。
勉強の基本
5肢択一については、一次試験と同様に過去問を繰り返すことが基本です。
出題傾向が大きく変わることは少ないため、過去問対策がそのまま得点につながります。
一方、記述式については、
「文章を書く練習」が欠かせません。
知識があっても、文章として書けなければ得点にならないのが二次試験の特徴です。
記述式のポイント
記述式で最も重要なのは、
問題文が何を聞いているか
その答えをきちんと書けているか
この2点だけです。
難しい言葉や専門用語をたくさん使う必要はありません。
問題で問われている内容に対して、的確に答えているかどうかが評価されます。
このポイントを外すと、どれだけ文章量を書いても評価されません。
記述式対策では、常に「問い」と「答え」が一致しているかを意識する必要があります。
記述式の対策
記述式は、テーマに沿って文章を作成する問題です。
テーマは主に、
・施工管理
・工程管理
・品質管理
この3分野の中から1つが出題されます。
まず最初に行うべきなのは、
3分野それぞれについて、過去問の模範解答を見ながら文章を作成することです。
いきなりオリジナルの文章を書く必要はありません。
模範解答を参考にしながら、
・どのような構成で書いているか
・どんなキーワードが使われているか
・どこで具体例を入れているか
を意識して文章を作っていきます。
次のステップとして、各年度の過去問に合わせて、
作成した文章をアレンジする練習を行います。
ここで最も重要なのが、繰り返しになりますが、
問題文が何を聞いているか ⇒ その答えを書けているか
という視点です。
例えば、「品質確保のための具体的な取り組み」が問われているのに、
工程管理の話を書いてしまうと、大きな減点対象になります。
常に問題文を最優先に考え、
事前に作った文章をそのまま使うのではなく、
問題に合わせて調整する力を身につけることが、二次試験合格の鍵です。
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まとめ
一級建築施工管理技士の勉強で最も重要なのは、
過去問を中心に学習することです。
一次試験では、
・テキストを見ながら過去問を解く
・何周も繰り返す
この基本を徹底するだけで、合格ラインに近づくことができます。
二次試験では、
・5肢択一は過去問重視
・記述式は文章作成の練習
が欠かせません。
特に記述式では、
作成した文章を問題文に合わせて調整することが非常に重要です。
忙しい社会人にとって、効率的な学習環境を整えることは合否を大きく左右します。
資格勉強におすすめ
ここまで解説してきたように、
一級建築施工管理技士試験は「過去問を軸に、要点を押さえて学習する」ことが合格への近道です。
そのため、
スキマ時間を有効活用できる学習環境を整えることが非常に重要になります。
そこでおすすめなのが、
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スマホやタブレットで学習できるため、
通勤時間や現場の空き時間をそのまま勉強時間に変えることができます。
忙しくて机に向かう時間が取れない方こそ、
eラーニングを活用した効率的な学習を検討してみてください。
一級建築施工管理技士合格への第一歩として、非常に相性の良い学習方法です。
