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ゼネコンでの建築積算の仕事


目次

はじめに|ゼネコンの積算は「数量拾い」よりもチェックが主業務

「建築積算」と聞くと、図面を見ながら数量を拾い、コンクリートが何㎥、鉄筋が何tと細かく計算する仕事をイメージする方が多いでしょう。

確かに積算の基本は数量拾いですが、**ゼネコンにおける積算業務の中心は“チェック”**です。

ゼネコンでは、数量拾いや内訳作成を積算事務所(外注)に依頼するケースが一般的で、社内の積算担当者は「設計内容が正しく反映されているか」「金額が妥当か」「抜け・漏れ・過不足がないか」を確認する役割を担います。

つまりゼネコン積算は、工事金額の妥当性を判断する責任あるポジション
建設工事の成否を左右する重要な仕事と言えるでしょう。


ゼネコンの積算は、建設工事の見積もりを作る仕事

ゼネコンの建築積算とは、設計図書をもとに建設工事の見積金額を作成する仕事です。

設計図・仕様書・質疑回答書などを読み込み、建物を完成させるために必要な工事項目をすべて洗い出します。

たとえば、
・コンクリート工事は何㎥か
・型枠工事の面積はいくらか
・鉄骨や鉄筋の数量は妥当か
・仕上工事の仕様に抜けはないか

といった内容を積み上げ、**工事全体で「いくらで建てられるのか」**を明確にします。

この見積金額は、ディベロッパーや施主に提示され、事業計画そのものに直結します。
金額が高すぎれば事業は成立せず、安すぎれば工事途中で赤字になる可能性もあります。

そのためゼネコン積算は、技術・コスト・経験を総合的に判断する専門職です。
単なる計算作業ではなく、建築全体を俯瞰する視点が求められます。


ゼネコン積算の基本的な流れ

① 設計図受領

② 積算事務所が数量拾い・内訳作成

③ 各工事の業者から見積を徴収

④ 見積内訳の作成

⑤ 見積提出

⑥ 金額調整 VE・CD

⑦ 契約書類作成

⑧ 現場へ引き継ぎ

① 設計図受領

施主または設計事務所から、設計図・仕様書を受領します。
基本設計、実施設計、入札用図面など、段階により内容は異なります。

この時点で、図面の完成度や不明点を把握しておくことが重要です。
後工程の質疑や見積精度に大きく影響します。


② 積算事務所が数量拾い・内訳作成

数量拾いや内訳作成は、積算事務所(外注)が担当するケースが一般的です。

図面内容について不明点があれば、設計事務所へ「質疑」を行います。
質疑とは、図面や仕様の不明確な点を文書で確認する正式なやり取りです。

この質疑回答が、見積金額の根拠となります。


③ 各工事業者から見積徴収

内訳をもとに、専門工事業者へ見積依頼を行います。

大規模物件では、50社以上に見積依頼を出すことも珍しくありません
価格だけでなく、工期・施工条件・実績なども含めて確認します。


④ 見積内訳の作成

積算事務所が作成した内訳と、各業者見積を反映し、見積内訳書を作成します。

案件によっては、3,000~5,000行以上に及ぶ内訳になることもあります
数量・単価・金額の整合性を細かくチェックします。


⑤ 見積提出

見積金額とともに、工程表や仮設計画図を提出します。

工事費だけでなく、
「どのような手順で」「どれくらいの期間で」
工事を行うかを示す重要な資料です。


⑥ 金額調整(VE・CD)

見積金額が予算を超える場合、VE(バリューエンジニアリング)・CD(コストダウン)を行います。

仕様変更や工法変更により、品質を保ちながら金額を調整します。
施主との金額合意を目指す重要なフェーズです。


⑦ 契約書類の作成

契約図面・契約工程表・契約内訳書など、契約に必要な書類を整えます。

ここでのミスは、後のトラブルに直結するため、慎重な確認作業が求められます。


⑧ 現場へ引き継ぎ

契約内容を施工現場へ引き継ぎます。

積算内容は、工事中の変更協議や追加工事の根拠にもなるため、
正確な情報共有が不可欠です。


ゼネコン積算のメイン業務は「チェック」

ゼネコン積算の仕事で最も重要なのは、チェック業務です。

まず、施主から受領した設計図をチェックします。
設計内容に抜けや矛盾がないか、施工上問題がないかを確認します。

次に、積算事務所が作成した数量・内訳をチェックします。
数量が過不足なく拾われているか、仕様が正しく反映されているかを確認します。

さらに、その内訳をもとに徴収した各工事業者の見積をチェックします。
単価が適正か、条件に相違はないか、不自然な金額が含まれていないかを見極めます。

この一連のチェックが不十分だと、
・見積金額のズレ
・契約後の追加工事トラブル
・工事中の赤字

といったリスクにつながります。

ゼネコン積算は、数字で建築を守る仕事とも言えるでしょう。


まとめ|ゼネコン積算は責任と専門性の高い仕事

ゼネコンでの建築積算は、単なる数量拾いではありません。

設計内容を理解し、積算事務所や業者の作業をチェックし、
最終的に「この金額で工事が成立するか」を判断する重要な役割です。

建築全体を俯瞰できる知識と、コスト感覚、調整力が求められます。
その分、建設プロジェクトの中核を担うやりがいのある仕事と言えるでしょう。

将来的に、積算スキルは設計・施工・CMなど、さまざまな分野で活かせます。
専門性を高めたい方には、非常におすすめの職種です。


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